死亡後1か月以内にやること|給付金・口座・名義変更・四十九日準備

死亡後1か月以内に確認する葬祭費・埋葬料、銀行口座、公共料金・通信、生命保険、遺品整理、四十九日法要を実務順に整理します。

この記事の結論

死亡後1か月以内は、短期の役所手続きを終えた後、請求しないともらえない給付、止めないと支払いが続く契約、四十九日までに必要な家族内整理を進める期間です。

更新日
2026-05-18
期限
死亡から1年以内
対象者
死亡届・葬儀後に、1か月以内の契約整理と給付確認を進めたい遺族
手続き先
市区町村役場、健康保険、金融機関、保険会社、公共料金・通信会社
必要書類
葬儀領収書・会葬礼状、故人の健康保険証・資格確認書、死亡診断書の写しまたは戸籍、預貯金通帳・キャッシュカード、保険証券・契約者情報
専門家相談検討
相続放棄を検討している、預金・株式・不動産・借金の全体が分からない、準確定申告や相続税の対象か判断できない

編集方針

本記事は、法務省・国税庁・厚生労働省・日本年金機構・全国健康保険協会・各市区町村の公式情報を引用源として、死後ナビ編集部が中立的に整理しました。 記事内の数値・期限・必要書類は、ページ末尾の「参照した公式情報」に記載した一次情報をご確認のうえ、最終的な手続き判断は役所・法務局・税務署・弁護士・司法書士・税理士などの専門家に必ずご確認ください。

1か月以内の手順

  1. 葬儀領収書、会葬礼状、喪主情報を保管し、葬祭費または埋葬料の対象を確認する
  2. 故人の通帳、カード、保険証券、公共料金、通信、サブスクの支払い元を一覧化する
  3. 住まいを維持する契約は名義変更、使わない契約は解約として分類する
  4. 生命保険、未支給年金、高額療養費、介護保険料還付など請求型の給付を確認する
  5. 四十九日法要までに、遺品整理、重要書類、相続放棄・準確定申告・相続税の対象確認を家族で共有する

1か月以内に確認すること一覧

分野やること関連期限
給付金葬祭費・埋葬料・未支給年金・高額療養費を確認2年以内が多いが早期確認
銀行口座凍結後の相続手続き、引落先変更金融機関ごと
契約公共料金・通信・NHK・カード・サブスクの名義変更や解約速やかに
保険生命保険金請求、契約照会保険会社ごと
相続借金・保証債務・相続放棄の要否確認民法第915条の3か月
税務準確定申告・相続税の対象確認4か月・10か月

法律・公式情報の根拠

健康保険法第100条は被保険者死亡時の埋葬料、第113条は家族埋葬料、第193条は保険給付を受ける権利が2年で時効消滅する趣旨を定めています(https://laws.e-gov.go.jp/law/211AC0000000070)。協会けんぽの埋葬料ページ(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/benefit/burial_charges/index.html)も申請先と必要書類確認に使います。

世田谷区の葬祭費ページ(https://www.city.setagaya.lg.jp/02060/329.html)は、国民健康保険加入者の葬祭を行い費用を支払った人に申請により支給されること、葬儀を行った日の翌日から2年で時効となること、郵送申請が可能であることを示しています。金額や郵送可否は自治体により異なるため /tokyo/setagaya-ku/ など住所地ページで確認します。

相続判断では民法第915条(https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089)の3か月、税務では所得税法第125条と国税庁の準確定申告案内(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2022.htm)の4か月、相続税法第27条と国税庁の相続税案内(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4205.htm)の10か月を先に把握します。

必要書類

  • 葬儀代金の領収書、会葬礼状、喪主または葬祭執行人の情報
  • 故人の保険証、資格確認書、マイナ保険証関連情報、介護保険証
  • 金融機関の通帳、カード、届出印、支店名、口座番号、残高が分かる資料
  • 生命保険証券、保険会社からの郵便物、契約者・被保険者・受取人が分かる資料
  • 公共料金、通信、カード、サブスクの請求書、メール、引き落とし明細

注意点

口座凍結前後の進め方

金融機関が死亡を把握すると、預金の払戻し、振込、口座振替などが制限されます。これは相続人の一人が勝手に預金を動かすことを避けるための扱いです。死亡後1か月以内は、すぐに全口座を解約するより、どの口座から公共料金、施設費、カード、保険料、通信費が引き落とされているかを把握し、必要な支払いを新しい名義・支払方法へ切り替えることが重要です。

全国銀行協会の預金相続手続き案内は、金融機関ごとに相続手続きの流れや必要書類があることを示しています。戸籍一式、法定相続情報一覧図、遺言書、遺産分割協議書、印鑑証明書などは状況により必要になります。1か月以内は、金融機関へ死亡連絡をする前に、家族で口座一覧と引落先一覧を共有し、葬儀費用や当面の生活費の扱いを確認しておくと後の混乱を減らせます。

四十九日までに家族で決めること

テーマ決めること後続手続き
重要書類戸籍、通帳、保険証券、不動産資料の保管者相続、税務、保険請求
住まい住み続ける、空き家管理、売却検討公共料金、相続登記、遺品整理
契約名義変更するもの、解約するもの、保留するもの通信、カード、サブスク
相続判断借金・保証債務の有無、相続放棄の要否家庭裁判所、専門家相談
税務準確定申告・相続税の対象可能性税務署、資料収集

1か月以内に捨てないもの

  • 医療費、介護費、薬局、施設利用料の領収書。高額療養費、介護保険料還付、準確定申告の資料になることがあります
  • 公共料金、通信、カード、保険、証券会社、銀行からの郵便物。契約と資産を見つける手がかりになります
  • スマートフォン、パソコン、手帳、パスワードメモ。デジタル契約やサブスクの確認に必要です
  • 固定資産税通知書、登記識別情報、権利証、賃貸借契約書。相続登記や空き家管理の入口になります
  • 借用書、督促状、ローン明細、保証契約の控え。相続放棄を検討する判断材料になります

1か月以内の優先順位

1か月以内の作業は、期限が短いものから順に処理するというより、後から戻れない判断を避けながら情報を集める期間です。死亡届、火葬、14日以内の役所手続きが終わると、家族は一段落したように感じますが、銀行、保険、公共料金、通信、カード、税務、相続放棄の判断材料はここから集まります。最初に、請求するもの、止めるもの、名義変更するもの、判断を保留するものに分けると、感情的な負担を減らしながら進められます。

請求するものには、葬祭費、埋葬料、未支給年金、生命保険金、高額療養費、介護保険料還付などがあります。止めるものには、携帯電話、インターネット、新聞、サブスク、クレジットカード、見守りサービスなどがあります。名義変更するものには、電気、ガス、水道、NHK、固定電話、賃貸契約、火災保険などがあります。保留するものには、空き家管理に必要な電気・水道、相続放棄の判断に関わる支払い、家族が使う可能性のある通信契約などがあります。

四十九日法要は法律上の期限ではありませんが、親族が集まりやすい節目です。この日までに、相続人の範囲、財産と債務の大まかな一覧、誰がどの手続きを担当するか、相談が必要な専門家、空き家や遺品整理の方針を共有しておくと、その後の3か月・4か月・10か月期限に間に合わせやすくなります。特に相続放棄は民法第915条の3か月があるため、借金や保証債務の可能性がある場合は、法要後まで調査を先送りしないでください。

関連リンク

よくある質問

死亡後1か月以内に必ず申請すべき給付金はありますか
葬祭費や埋葬料は2年以内が多いですが、領収書紛失や相続整理の遅れを避けるため1か月以内に対象確認を始めるのが実務的です。
銀行口座はすぐ凍結されますか
金融機関が死亡を把握すると取引が制限されます。公共料金や葬儀費用の引き落とし先を把握してから、金融機関の相続手続きへ進みます。
公共料金は解約すべきですか
住まいを維持するなら名義変更、使わないなら停止・解約が基本です。空き家管理に必要な電気・水道は残す判断もあります。
四十九日までに相続を決める必要がありますか
法的に四十九日が相続判断の期限ではありません。民法第915条の相続放棄・限定承認は、自己のために相続開始があったことを知った時から3か月以内が重要です。
準確定申告や相続税は1か月以内に必要ですか
申告期限は準確定申告が4か月、相続税が10か月です。1か月以内は対象かどうかを確認し、資料を分け始める段階です。

出典

このページの更新日: 2026-05-18