故人のApple ID・iPhoneデータはどうする|アクセス申請と削除の公式手順

亡くなった家族のApple ID、iPhone、iCloud写真、アクティベーションロック、故人アカウント管理連絡先の確認手順を公式情報に沿って整理します。

この記事の結論

Apple IDは、故人アカウント管理連絡先のアクセスキーがあるかで流れが大きく変わります。パスコード解除ではなく、Appleの故人アカウント管理連絡先、アクセス申請、削除申請を確認します。

更新日
2026-05-18
対象者
故人のiPhone、Apple ID、iCloud写真やデータを確認したい遺族
手続き先
Appleサポート、Appleデジタル遺産サイト
必要書類
故人アカウント管理連絡先のアクセスキー、死亡の記載がある戸籍謄本など、申請者の本人確認書類、Apple Account、端末シリアル番号、購入証明

編集方針

本記事は、法務省・国税庁・厚生労働省・日本年金機構・全国健康保険協会・各市区町村の公式情報を引用源として、死後ナビ編集部が中立的に整理しました。 記事内の数値・期限・必要書類は、ページ末尾の「参照した公式情報」に記載した一次情報をご確認のうえ、最終的な手続き判断は役所・法務局・税務署・弁護士・司法書士・税理士などの専門家に必ずご確認ください。

Apple ID整理の手順

  1. 故人のiPhone、iPad、Mac、Apple Watch、充電器、購入証明、箱を保管する
  2. 故人アカウント管理連絡先のアクセスキーが紙、PDF、iMessage、相続書類にないか確認する
  3. アクセスキーがある場合は、Appleの故人アカウント管理連絡先としてアクセス申請を進める
  4. アクセスキーがない場合は、Appleの故人Apple Accountへのアクセスまたは削除申請を確認する
  5. 端末を再利用する必要がある場合は、アクティベーションロックと端末消去の扱いをAppleサポートで確認する

Apple公式手続きの比較

状況使う手続き注意点
アクセスキーがある故人アカウント管理連絡先として申請アクセスキー+死亡記載の戸籍謄本などが必要(Apple公式 https://support.apple.com/ja-jp/102431 )
アクセスキーがない故人Apple Accountへのアクセス申請国・地域ごとの法的書類審査が必要。日本では死亡記載の戸籍謄本が求められる場合あり
データ不要・閉鎖したいApple Account削除申請(デジタル遺産サイト)削除後のデータ取得は不可能
端末を別Apple IDで使いたいアクティベーションロック解除Appleの解除支援を受けても、いったん端末を消去して復元しないと別のApple Accountでは使えない(Apple公式)

生前にできる: 故人アカウント管理連絡先の設定(最重要)

Apple公式(https://support.apple.com/ja-jp/102631 )によれば、自分のApple Accountに「故人アカウント管理連絡先」を生前に登録しておくと、死後に指定した家族・友人がアクセスキーと死亡証明書を提示することで、写真・メッセージ・メモ・ファイル・デバイスバックアップ等のデータを受け取れるようになります。これが、遺族が複雑な法的書類審査をスキップできる唯一の方法です。

設定の要件

  • iOS 15.2 / iPadOS 15.2 / macOS Monterey 12.1 以降が動作するデバイス
  • 2ファクタ認証の有効化(推奨)
  • 指定する人物は13歳以上(国・地域により異なる)
  • 指定人物はApple製品を所有していなくても可
  • 最大複数名を指定可能

iPhone / iPad での設定手順

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 画面上部の自分の名前(ユーザ名)をタップ
  3. 「サインインとセキュリティ」をタップ
  4. 「故人アカウント管理連絡先」をタップ
  5. 「追加」をタップし、連絡先を選んで指定
  6. アクセスキーの共有方法を「iMessageで送信」または「プリント」から選択
  7. 選択した連絡先にアクセスキーが届く(プリントの場合は紙で保管)

Mac での設定手順

  1. アップルメニュー →「システム設定」を開く
  2. サイドバー上部の自分のユーザ名をクリック
  3. 「サインインとセキュリティ」をクリック
  4. 「故人アカウント管理連絡先」を選択
  5. 「追加」をクリックし、連絡先を指定
  6. アクセスキーの共有方法を選択(iMessage or プリント)

アクセスできるデータ・できないデータ

カテゴリアクセス可否備考
iCloud写真・ビデオ故人アカウント管理連絡先・公式アクセス申請のいずれでも対象
メッセージ(iMessage)送受信履歴
メモiCloud同期されているもの
iCloud Drive内のファイルドキュメント・写真ライブラリ等
デバイスバックアップiCloudバックアップ
購入済み映画・音楽・ブック不可DRM保護のため譲渡不可
サブスクリプション不可解約のみ可能
iCloudキーチェーン不可保存パスワード・お支払い情報など機密データ

アクセスキーがない場合の公式申請

Apple公式(102431)の手順では、申請者の状況に応じて3パターンに分かれます。①故人アカウント管理連絡先のアクセスキー保有時 → 専用ページ(https://support.apple.com/ja-jp/102678 )から申請。②アカウント完全削除希望時 → デジタル遺産ウェブサイト(https://digital-legacy-account.apple.com/ )で申請、Apple Accountが必要。③法的書類保有時 → Appleサポート(https://getsupport.apple.com/?caller=kbase )に問い合わせ。日本では「死亡記載のある戸籍謄本」が必要となる場合があります。審査完了まで時間がかかるため、葬儀直後の余裕がある時期に着手するのが望ましいです。

Appleで詰まりやすいポイント

Apple IDの整理で最初に確認するのは、データを見ることが目的なのか、端末を再利用することが目的なのかです。写真・メモ・ファイル・バックアップを見たい場合はアカウントデータへのアクセス申請が中心になります。一方、端末を家族が使いたいだけなら、アクティベーションロック解除→端末消去→別Apple Accountで再セットアップが必要です。端末を消去すると端末内の未同期データが戻らないため、目的を混同しないことが重要です。

Apple公式は、故人アカウント管理連絡先がいてもアクセスできない情報があると明示しています。購入済みコンテンツ、サブスクリプション、iCloudキーチェーン内のパスワード・支払い情報などは、家族が期待している情報とずれることがあります。銀行・保険・サブスクの確認は、Apple IDだけに頼らず、カード明細・メール・紙の郵便物・携帯会社の請求明細も並行して確認します。

Appleの申請では、故人のApple Account、申請者の立場、死亡を確認できる書類が重要になります。家族で複数回申請すると情報が散らばるため、代表者を決め、提出書類とAppleからの返信を一元管理します。

関連リンク

本記事で引用したApple公式ページの最終確認日: 2026-05-18。Apple Support URLは2024年以降に数値型へ統一されています(旧HTxxxxxx形式から移行)。

よくある質問

故人アカウント管理連絡先とは何ですか
Apple Accountの所有者が生前に、自分の死後に特定データへアクセスできる人として指定する連絡先です。
アクセスキーがない場合も申請できますか
Appleは法的書類の提出や審査を案内しています。国や地域で要件が異なり、日本では死亡記載の戸籍謄本が必要になる場合があります。
iPhoneのパスコード解除をAppleに依頼できますか
Appleは、パスコードでロックされたデバイスは消去しない限りパスコード解除を手伝えないと案内しています。
すべてのデータにアクセスできますか
Appleは、購入済み映画・音楽・ブック、サブスクリプション、iCloudキーチェーンの支払い情報・パスワード等にはアクセスできない情報があると案内しています。
Apple IDを削除するとどうなりますか
アカウントとデータの完全削除申請になります。後からデータ取得できなくなる可能性があるため、家族で方針を確認してから申請します。

出典

このページの更新日: 2026-05-18