故人のGoogleアカウント・Gmailはどうする|データ取得と閉鎖の公式手順

亡くなった家族のGoogleアカウント、Gmail、Googleフォト、YouTube、Google Play課金をどうするか整理します。Googleは近親者からの閉鎖・資金・データ取得の依頼を審査すると案内しており、パスワードの提供はできません。公式フォームでの依頼や、アカウント無効化管理ツールの使い方を解説します。

この記事の結論

Googleは故人アカウントについて、近親者や代理人からの閉鎖、資金、データ取得の依頼を審査すると案内しています。パスワード提供はできないため、公式フォームで依頼します。

更新日
2026-06-22
対象者
故人のGmail、Googleフォト、YouTube、Google Play課金を確認したい遺族
手続き先
Googleアカウントヘルプ、Googleアカウント無効化管理ツール
必要書類
故人のGoogleアカウント情報、申請者の本人確認書類、死亡を確認できる書類、故人との関係または代理権を示す資料

編集方針

本記事は、法務省・国税庁・厚生労働省・日本年金機構・全国健康保険協会・各市区町村の公式情報を引用源として、死後ナビ編集部が中立的に整理しました。 記事内の数値・期限・必要書類は、ページ末尾の「参照した公式情報」に記載した一次情報をご確認のうえ、最終的な手続き判断は役所・法務局・税務署・弁護士・司法書士・税理士などの専門家に必ずご確認ください。

Googleアカウント整理の手順

  1. 故人のGmailアドレス、Android端末、Googleフォト、YouTube、Google Play課金の有無を確認する
  2. Googleの故人アカウント依頼フォーム(https://support.google.com/accounts/troubleshooter/6357590?hl=ja )で、閉鎖・資金・データ取得のどれを依頼するか選ぶ
  3. 死亡を確認できる書類、申請者の本人確認、故人との関係が分かる資料を準備する(英語翻訳が必要になることがあるため公証翻訳の用意も検討)
  4. データ取得を希望する場合は、閉鎖依頼を先に出さず、Googleの審査結果を待つ
  5. YouTube PremiumやGoogle Play課金は、カード明細と有料メンバーシップ画面を別途確認する
  6. 2年経過の自動削除を避けたい場合は、削除前に申請を完了させる

Google が提供する4つの選択肢

選択肢・内容・注意点の対応表
選択肢内容注意点
アカウント閉鎖故人のGoogleアカウントを閉じる依頼閉鎖後のデータ取得は不可能になるため最後に実施
データ取得一定の場合にアカウント内容の提供を依頼Googleの審査があり、必ず取得できるとは限らない
資金の依頼Google Pay残高・Google Play残高・収益化アカウントの資金を依頼対象や必要書類はGoogleの案内に従う
Inactive Account Manager本人が生前に設定する自動共有・削除機能遺族が後から設定することはできない

生前にできる: Inactive Account Manager(無効化管理ツール)の設定

Google公式(https://support.google.com/accounts/answer/3036546?hl=ja )によれば、本人が生前に myaccount.google.com/inactive で「Inactive Account Manager」を設定しておくと、一定期間利用がない場合に最大10人の信頼できる連絡先に通知し、指定したGoogleサービスのデータを共有または完全削除できます。これが遺族にデータを残す唯一の公式ルートです。

IAM の設定手順(5ステップ)

  1. ログイン中のGoogleアカウントで myaccount.google.com/inactive にアクセス
  2. 「アカウントの停止期間」を設定(3か月・6か月・12か月・15か月・18か月から選択)
  3. 停止判定時の通知先(自分のリカバリ電話番号・予備メール)を確認
  4. 「信頼できる連絡先」を最大10人指定(各連絡先のメールアドレスと電話番号が必要、本人確認のため)
  5. 各連絡先に共有するGoogleサービスのデータタイプを選択(Blogger / Drive / Mail / Photos / YouTube 等)。連絡先ごとに異なるデータを共有可能

Google が「アクティビティ」と判定する行動

  • Gmail でメールを読む・送る
  • Google Drive を使う
  • YouTube 動画を視聴する
  • 写真を共有する(Google フォト)
  • アプリをダウンロードする(Google Play)
  • Google 検索を使う
  • Sign in with Google で第三者サービスにサインインする
  • Android デバイスのチェックイン

信頼できる連絡先に届く通知メール

停止期間に達した後、Googleから連絡先に自動送信されるメールには、本人が設定段階で書いた件名と本文、Googleの説明フッター、共有データのダウンロードリンクが含まれます。フッター例: 「{本人名} ({本人メール}) instructed Google to send you this mail automatically after {本人名} stopped using his account.」共有データの場合は、サービス一覧とダウンロードリンクが追加されます。

2年間使用しないと削除される (Inactive Google Account Policy)

Google公式(https://support.google.com/accounts/answer/12418290?hl=ja )により、2023年12月1日から「個人Googleアカウントが2年間使用されない場合、Googleはそのアカウントとデータを削除する権利を保有する」ポリシーが運用されています。故人アカウントが該当する場合、削除前に Googleからの通知メールが届きますが、応答できないため遺族側で対応する必要があります。

2年削除の例外(アカウントが「アクティブ」とみなされる条件)

  • Googleの商品・アプリ・サービス・サブスクの購入履歴が有効
  • ギフトカードの残高がある
  • 公開アプリ・ゲームを所有し、サブスクや課金が継続中
  • Family Link で未成年アカウントを管理している
  • デジタル商品(書籍・映画など)を購入済み

Google Takeout でデータをダウンロードする

アクセス権を得た後、Google Takeout(https://takeout.google.com/ )で Gmail・Drive・Photos・YouTube・Calendar など主要サービスのデータを ZIP 形式でエクスポートできます。データ量によっては数時間〜数日のエクスポート時間がかかり、ダウンロードリンクの有効期限は7日間です。家族のアカウントに直接移管する公式機能はないため、ダウンロード後にローカル保存 or 家族アカウントへの手動アップロードが必要です。

Google サービス別の死後の取扱い

サービス・アカウント閉鎖時の挙動・遺族の対応の対応表
サービスアカウント閉鎖時の挙動遺族の対応
Gmailメールアドレス再利用不可・全メール削除Takeoutで .mbox 形式エクスポート
Google Drive共有ファイルへの故人アクセスが消える重要ファイルは事前にダウンロード
Google フォト写真・動画は削除Takeoutで一括ダウンロード
YouTubeアップロード動画・チャンネルは削除削除前にダウンロード(オリジナル品質は不可)
Google Play 残高残高は失われる可能性資金請求フォームで返金交渉
Android端末同期端末位置情報・バックアップは消える端末は工場リセットで別アカウント再設定
Google Calendarカレンダー予定は削除Takeoutで .ics エクスポート
Google Pay残高は失われる資金請求フォームで返金交渉
Sign in with Google全連携サービスへのログイン不可各サービスでメール変更や新規登録が必要

Gmail・Googleフォトを確認する前の注意

Gmailには、金融機関、保険会社、サブスク、SNS、通販、クラウドストレージ、仕事関係の通知が集まっていることがあります。ただし、故人のメールを家族が読むことには、故人本人だけでなく送信者側のプライバシーも関係します。Googleがパスワード提供を行わない方針を示している以上、ログイン突破ではなく、必要性を整理して公式フォームで依頼するのが基本です。

GoogleフォトやGoogleドライブは、端末内写真とクラウド写真が一致しないことがあります。Android端末がロックされていても、別のパソコンやタブレットに同期されている場合、紙のアルバムやSDカードに保存されている場合もあります。アカウント閉鎖を急ぐ前に、残したい写真、削除したい公開動画、YouTube収益やGoogle Play残高の有無を確認します。

Googleアカウントは、多くのサービスのログイン先として使われます。Gmail、Googleフォト、YouTubeだけでなく、Android端末、Google Play課金、外部サービスのログインにも影響するため、閉鎖依頼は最後に回すのが安全です。

故人が仕事用Googleアカウントを使っていた場合、個人のGoogleアカウントとは管理者や契約主体が異なることがあります。勤務先、学校、団体アカウントは管理者へ確認します。

閉鎖依頼後に必要なメールを思い出すこともあるため、カード明細と郵便物を先に確認します。

迷う場合は閉鎖を急がず、依頼内容をデータ取得にするか家族で確認します。

関連リンク

よくある質問

Googleは故人のパスワードを教えてくれますか
Googleはパスワードやログイン情報を提供できないと案内しています。代わりに、近親者・代理人向けの公式申請フォーム(troubleshooter/6357590)から閉鎖・データ取得・資金の請求を依頼します。
Gmailの中身は必ず取得できますか
一定の場合にコンテンツ提供があり得るとGoogle公式は案内していますが、Googleの審査判断になります。確実に取得したい場合は、本人が生前に Inactive Account Manager(無効化管理ツール)で信頼できる連絡先と共有データを指定しておく必要があります。
アカウント閉鎖とデータ取得は同時に依頼できますか
Googleは、アカウント閉鎖を選ぶと後で内容引渡しを処理できないため、内容取得依頼がある場合は完了を待つよう案内しています。順序は「データ取得依頼 → 取得完了確認 → 閉鎖依頼」が安全です。
アカウント無効化管理ツール(IAM)とは何ですか
本人が生前に myaccount.google.com/inactive で設定する公式機能で、一定期間(3〜18か月)利用がない場合に、最大10人の信頼できる連絡先に通知し、Gmail・Drive・YouTube等のデータを共有または削除する設定です。連絡先には電話番号が必要(本人確認のため)。
故人のGoogleアカウントは放置すると削除されますか
はい。Googleは2023年12月から「Inactive Google Account Policy」を運用しており、2年間使用されない個人Googleアカウントは削除対象になります。削除前にメール通知がありますが、故人はそれに応答できないため、遺族がデータ取得を希望する場合は2年以内に申請するか、削除を待つかを判断する必要があります。
YouTube Premiumの請求も同じですか
YouTube Premiumの解約はYouTubeの有料メンバーシップ管理が入口です。詳細は /procedure/digital-legacy/subscription/ の記事で確認します。
故人のGoogleフォトを家族のアカウントにまとめて移したい
公式の Google データエクスポート(Takeout)で写真をダウンロードできますが、故人アカウントへのログインが必要なため、IAMで生前指定されているか、公式申請でアクセス権を得ている必要があります。家族のアカウントに直接移管する公式機能はないため、ダウンロード→家族アカウントへ手動アップロードになります。
故人が会社や学校のGoogle Workspaceアカウントを使っていた場合は
Inactive Account Manager は個人Googleアカウントが対象で、勤務先・学校・組織が管理するGoogle Workspace アカウントは対象外です。組織アカウントの取扱いは管理者(IT部門・学校事務局)に問い合わせる必要があります。

出典

このページの更新日: 2026-06-22